タカの語り箱

余計なお世話と知りつつも、大学入試ど田舎の戦略、子育て、その他、日々思う事を書いています

空の巣症候群をきっかけに始めた『好きなこと』

息子が大学生になり巣立って行った途端、空の巣症候群になってしまいました。この空の巣症候群を克服する目的で2021年の6月から、youtubeに歌を投稿しています。
子どもの頃から好きな「歌うこと」でなんとか憂鬱な期間を脱出できました。
今、寂しさや虚しさを抱えている方も、何か好きなことや夢中になれることを見つけて、元気になって頂きたいと願っています。

 


子どもの頃から歌うことが大好き

私は子どもの頃から、上手か下手かはさておき、歌うことが大好きでした。

小学校の合唱隊にオーディションを受けて入り(小学校なのに何故か入隊テストあり)寝ても覚めてもずーっと歌っているような子どもでした。

中学時代は合唱部が無かったので、運動部に入部。

部活が終わり家に帰るとラジカセのスイッチON。家の中でずーっと歌っていました。ですから、当時(80年代)の歌はけっこう覚えています。

大人になると、短い期間だったけれどジャズボーカルを習い、教室のコンサートや師事していた先生の計らいでライブハウスで歌わせて頂いていました。

島に嫁いだ後も妊娠8か月頃までは、毎月一回本土に通いジャズボーカルのレッスンを受けていましたが、出産後は育児に専念するためレッスンは止めました。

息子が幼稚園に通いだしたころ、幼稚園児の母親達とゴスペルのクワイアー(合唱隊)を立ち上げ3年間活動。

私自身は決して上手くはないけれど、なんだかんだと続けていた歌のおかげで毎日が充実していました。


空の巣症候群をきっかけに歌を発信

息子が小学校に入学してからは歌う機会が無くなり、その代わり地域の事や息子の学校、サッカー関係等で忙しく、それなりに楽しく過ごしていました。

...が、息子が高校を卒業し我が家を巣立って行った途端、私は空の巣症候群になってしまいました。

ずっと側で見守ってきた子どもが親元を巣立ち親離れすることは、本来ならば成長の証として喜ばしいことです。

なのに、ものすごい虚無感に襲われ夜になると何故か涙が出る始末。

これには私自身が一番驚きました。

私は息子の巣立ちを本当に楽しみにしており、第二の人生のスタートにワクワクしていたにも拘わらず、空の巣症候群になってしまったのです。

息子が巣立った2ヶ月後、

「息子の方はちゃんと親離れしているのに私がメソメソしているわけにはいかない。何か新しいことを始めてみよう...」

「とにかく何かに集中したい」

そう思い、まずは自分の歌を発信してみることにしました。


まずは海外で人気のジャパニーズシティポップを歌ってみた

海外では、数年前から空前のジャパニーズシティポップブーム。特に70年代80年代の日本のポップスが大流行しています。

80年代なら覚えている曲が多くあります。

まずは、もう何年も前から海外で人気のある松原みきさんの「真夜中のドア~Stay with me」という曲を選びました。

松原みきさんがデビューした頃、私は小学生でした。いつも楽しそうに歌う姿が素敵で、この「真夜中のドア~Stay with me」と「ニートな午後3時」という曲が特に印象に残っています。

若い世代の方には、NHKみんなのうたの「雨のちスペシャル」(國府田マリ子歌作詞.松原みき作曲)が有名かもしれません。

松原みきさんは、幼少の頃からジャズに親しみ、中学以降ロックバンドを組んだり、ライブハウスや米軍キャンプで演奏したりしていました。(参考Wikipedia) 

80年代屈指の実力派シンガーと言っても過言ではありません。本当に歌が上手でかっこよく、憧れのお姉さんでした。

残念ながら2004年に子宮頸がんにより、42歳の若さで亡くなられました。

しかし、今や世界中の若者たちが「♫Stay with me 真夜中のドアをたたき~」と 彼女の歌をカバーしSNSやyou tube を賑わせています。

松原みきさんも天国で、あの素敵な笑顔で喜んでいることでしょう。

(私の下手な歌も許して下さっていると思いたい...)

私は、他のカバーしている若者たちのように格好良くはないけれど、自分なりに尊敬を込めて丁寧に歌いました。

アコースティックギターを主人に弾いてもらい、少しゆったりとしたテンポで歌っています。

それにしても、16年ぶりに声を出すと、喉の衰えは酷いものです。体中の筋肉も衰えているので、発声を支える土台が弱く、カチコチな硬い声しか出ません。ピッチも合わない。息も続かない。

それでもまた歌い出したことで、少し時間はかかりましたが空の巣症候群から脱却でき本来の私を取り戻しつつあります。

春は別れの季節。寂しい時は、若い頃に夢中になった事をまた始めてみませんか。

ここまで読んで下さりありがとうございました。